日本発の空飛ぶ自動車の実現へ――東京と愛知に開発拠点を設立

日本発の空飛ぶクルマの開発活動「CARTIVATOR」を運営するCARTIVATOR Resource Managementは、愛知・東京の2か所に開発拠点の設置を決定した。愛知拠点は豊田市の支援により、東京拠点は富士通とテックショップジャパンの支援により実現した。

CARTIVATORは、「モビリティを通じて次代に夢を繋ぐ」というミッションの下、2012年活動開始。空飛ぶクルマ「SkyDrive」の開発を進める。会社員・学生などが余暇を利用して活動に参加しており、メンバー数は約100人(2017年8月現在)。2020年に「SkyDrive」実機を世界へ向けて披露することを当面の目標に掲げている。

愛知での活動は、2017年9月17日に開所する「豊田市ものづくり創造拠点SENTAN」に拠点を設置。「豊田市をものづくりのまちとして活性化していきたい」という想いを持つ同市がCARTIVATORの活動に賛同して支援が決定した。愛知拠点では、CARTIVATORのメイン開発拠点として、試作機の製作・保管・メンテナンスなどの機体開発をはじめ、定例会や報告会などを開催する。

東京での活動は、「TechShop Tokyo」に拠点を設置。富士通ならびにテックショップジャパンより、両社の掲げる「イノベーションの創出」という考えのもと、有志で活動を行うCARTIVATORの活動に共感したことから支援が決定した。東京拠点では、技術開発促進の重要拠点として、部品など試作品の製作をはじめ、定例会や報告会などを開催する。

さらに、CARTIVATORは、今回の支援による活動拠点設置に先立ち、1/1スケール試作機である「SkyDrive SD-01」の設計を固めた。「子どもたつにも分かりやすい近未来スタイルのクルマ」をテーマに、ドライブモード時は四隅に張り出したフェンダーが自動車を連想させ、飛行モード時はフェンダーが変形してプロペラとなり浮上する変形仕様を提案する。