ブイキューブロボティクス・ジャパンは、ドローンを活用したIoT基盤の開発を手掛けるシンガポールのH3 Dynamicsが提供する全自動運用ドローンシステム「DRONEBOX(ドローンボックス)」を使った商用サービスの提供を開始した。
DRONEBOXは、ドローン機体に加えて、自動離着陸や自動充電に対応する基地が一体となったシステム。あらかじめ設定されたルートへの自動飛行や、画像・映像の撮影が可能なため、大規模な工場の巡回や設備の点検など人が現地に赴くことなく、自動的に業務を遂行できる。
また、ブイキューブロボティクスのリアルタイム映像コミュニケーションサービスや、画像認識・解析サービスと組み合わせることで、様々な業務に適用できる。さらにDRONEBOX本体に組み込まれたコンピュータは、ドローン機体が取得したデータの一次処理を行い、クラウドと連携して詳細に解析するなど高度な情報処理を可能にする。
サービスの提供開始にあたり、仙台市でDRONEBOXの試験飛行を実施。自動離着陸、自動充電など、全自動運用ドローンシステムであるDRONEBOXの基本機能を使用し、設備点検や災害時の活用を想定した試験を行う予定。
DRONEBOXは、基本月額利用料が70万円から。セットするドローン機体の機種、搭載されるカメラ・センサー、画像認識などの追加機能の有無、設置場所や環境等によって費用が変動する。
ブイキューブロボティクスは、2015年10月に設立され、ロボティクス領域において映像コミュニケーション技術とドローンコンピューティング技術を組み合わせたソリューション事業を展開。H3 Dynamicsは、産業向けIoTの持つ可能性を追求するクラウド・ロボティクス事業を展開する企業。