クレジットカード番号の安全管理環境を一括提供するセキュリティパック

日立システムズは、カード番号などの安全管理を支援するソフトウェアとITインフラをセットで提供する「ハイパーコンバージド・ソリューション トークナイゼーションモデル」を販売開始した。

ハイパーコンバージド・ソリューション トークナイゼーションモデルは、カード番号を不可逆の別番号に置き換えて管理するソフトウェアと、サーバやストレージ、仮想化ソフトウェアなどのITインフラをセットにして短期間で利用できる状態で提供するもの。主にクレジットカード番号を内部に保有しているPOSシステムやポイントシステムなどに適している。

日立システムズによると、クレジットカード番号を安全に管理するシステムを個別に開発するよりも低コストかつ短期間で導入することが可能になるという。また、クレジットカード番号だけではなく、マイナンバーや個人情報などの機密情報を扱う場合でも秘匿化により機密データを扱う範囲を極小化して、セキュリティの向上が図れると説明する。

暗号化ソフトウェアには、データ保護ソリューションを手掛けるThales e-Securityの製品を活用している。カード番号を乱数により生成する別の情報に置き換えることで、単体では全く意味のないデータにすることが可能。また、暗号化や特権ユーザーコントロール、ファイルアクセス監査等の要件に対応し、セキュリティとコンプライアンスコントロールを包括的に網羅する。

カード会社や加盟店はカード番号を秘匿化することができ、クレジット業界における国際的なセキュリティ基準「PCI DSS」で求めるセキュリティ対策に関する監査項目の多くを監査対象外にすることができる。PCI DSSへの準拠を効率的に行えるという。

ハイパーコンバージド・ソリューション トークナイゼーションモデルの販売価格は、3,000万円から。販売・導入は日立システムズが対応し、オプションで保守サービスを提供する。全国約300カ所のサービス拠点網を生かし、オンサイト対応(訪問での修理・交換)など迅速に対応する。