Suicaデータを利用した経費精算作業を楽にするサービス、日清HDとJR東日本

日清食品ホールディングス株式会社と東日本旅客鉄道は、Suicaの利用履歴データを活用した経費精算サービスを共同開発し、本格的にサービスの提供を開始した。経費精算作業を効率化し、企業の働き方改革に貢献することを目指す。

利用企業は従業員から同意を取得した上で、経費精算に利用するSuicaの固有番号を日清食品HDのデータ送受信システムに登録することで、固有番号に基づくSuicaデータを同システムから入手する。業務で電車・バスなどを利用する際に使用するSuicaの固有番号を、企業の経費精算システムに登録。従業員側については、日付や乗車区間、金額などの利用実績の情報が経費精算システムに自動入力される。そのため、入力業務の負担が軽減され、従業員の経費精算作業が効率化できる。

また、利用企業側では利用実績が自動的に反映されることで、データの入力ミスや申請漏れ防止など経費使用の透明性や正確性を確保。企業のコンプライアンス向上する効果も期待できる。

日清食品HDはセキュリティを担保したデータ送受信システムによって利用企業との間で安全に情報を授受する。さらに日清食品HDが同社のグループ会社にもサービスを展開しているため、同サービスを最初に導入した企業としてのノウハウに基づき、Suicaデータの利用方法や経費精算システムへの連携方法など、経費精算における運用面を支援する。

既に2017年5月からキユーピーが導入し、本格的な運用が開始されている。日清HDでは、他のクライアント企業にもサービス展開を拡大することで、企業の働き方改革に貢献でると確信しているという。