情報通信
KDDI、LTE-Mを活用したごみ箱の屋外実証実験を沖縄県那覇市で実施
KDDIは、2017年度内の商用化を目指しているIoT向け通信規格「LTE-M(Cat.M1)」を活用し、ごみ箱のごみ量の遠隔監視を行う屋外実証実験を沖縄県那覇市で実施した。沖縄セルラーの協力を得て、2017年9月2日から9月8日まで行った。
実証実験では、ごみ箱が設置されていない沖縄県那覇市の国際通り商店街に、IoTセンサーを取り付けたごみ箱を設置。定期的にごみの集積量を管理サーバに通知した。ごみの集積量をリアルタイムで把握可能にすることで、適切なタイミングで回収でき、ごみ溢れの防止やごみ回収の効率化、回収に係るコスト削減などの効果が期待できる。
また、通信には省電力かつ広域なエリアカバレッジや高い浸透率を特長とするIoT向け通信技術「LPWA」技術の1つであり、携帯電話網を利用するLTE-Mを試験的に活用した。LTE-Mは、3GPPリリース13に基づくLTE標準規格。省電力かつ広域なエリアカバレッジといった特徴を活かし、電力やガス、水道などのスマートメーター、各種センサー、機器の維持管理、物流などのM2M分野の他、ウェアラブルや医療ヘルスケアといった分野での活用も期待される。
今回、実際の市街地においてLTE-Mを活用することで、LTE-Mを活用したビジネスユースケースの有効性やLTE-Mの電力消費量、電波の浸透などの通信を検証した。
KDDIは、LTE-MをはじめとするIoT向け通信技術LPWAの各方式を活用し、コストや通信速度、エリアカバレッジ、バッテリー持ちなど様々なユースケースにおいてユーザーに最適なIoT通信を提供することを目指す。