PCもスマホも、グローバルでWebRTC

ウェブブラウザでリアルタイムなコミュニケーションを可能とする。技術の標準化がWorld Wide Webコンソーシアムで進められてきて、WebRTCはいまやインターネット技術委員会でも音声・画像等のリッチコンテンツをサポートする規格として、各種取り組みが進められている。

近年、遠隔会議、遠隔作業、遠隔教育、コールセンタ、営業支援、通訳、スポーツのライブ配信など様々な場面において、オンラインでのリアルタイムコミュニケーション機能に対するニーズが高まる一方、実装には高度な技術開発が必要であった。そこで4年前より開発者向けにWebRTCを活用できるプラットフォームをトライアル提供してきたという。NTT Comはきょう、音声・ビデオ通話等のリアルタイムコミュニケーション機能を、スマホ/タブレット端末向けアプリやウェブサイトに即日実装できる「Enterprise Cloud WebRTC Platform SkyWay」の提供をグローバルで開始した。

SkyWayでは、これまで通りスタートアップ企業や開発者も気軽に利用できる無償プランと、テクニカルサポートやサービスレベル保証(SLA)付のエンタープライズ向け有償プランを提供。両者ともに利用者は、アプリやウェブサイトにSDKを組み込むだけで、音声・ビデオ通話やデータ通信の実現環境を迅速かつ簡易に導入できるという。

NTT Comは、WebRTCに必要なサーバー群をPaaS(Platform as a Service)として提供し、運用する。そのためSkyWayのユーザは、WebRTC用の設備を自ら構築・運用する必要がなく、エンドユーザおよびマーケットに向けたサービスの開発と提供に専念できる。

仕組みは、海外において「Enterprise Cloud WebRTC Platform」ブランドで展開し、東京にて今月29日に発表イベントを開催とのことだ。