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DNP、仮想的なオフィスのセキュリティ環境を整備するWGを発足
大日本印刷が事務局を務め、ICカードを使った企業内セキュリティシステムの構築を推進する企業連合であるSSFCは、既存の企業オフィスの基盤を活かし、「オープン&セキュアオフィスワーキンググループ」を発足する。
オープン&セキュアオフィスワーキンググループは、オフィス機器メーカー、システムインテグレーター、オフィスやクラウド環境を提供するサービス提供者などにより構成される。
従来の社内施設におけるクローズドなオフィス空間だけでなく、社員の自宅やサテライトオフィス、商業施設、公共施設といった仮想的なオフィスまでをセキュアな環境とするための共有仕様を策定し、働き方改革の実現を支援する新しいサービスの創出に貢献することを目的としている。
共有仕様によって商業施設、公共施設などのオープンな環境や従業員の自宅などにおいても高セキュリティなオフィス環境を仮想的に構築することが可能となり、安全・安心な情報サービスの基盤を提供する。
利用者は企業内オフィスと同等の高セキュリティな環境で業務を行うことが可能となり、時間や場所の制約を受けない働き方の実現につながる。導入企業は、共通化された仕様を利用することで、オープンでセキュアな仮想的オフィスの構築に伴うコストの削減が図れる。
SSFC(Shared Security Formats Cooperation)は、ICカードを使った高度な企業内情報セキュリティシステムの実現を目指す企業連合として2005年に設立。参加企業は、社員証などのICカードのデータフォーマットを共有し、共通仕様に基づいたセキュリティ関連機器(ゲートシステム)、OA機器(プリンター、複写機)、オフィス什器(ロッカー)などを提供している。SSFCはDNPが事務局を務め、2017年8月現在、オフィス向けの各種機器メーカーやシステムインテグレーターなど243社が加盟している。