JAL、機内でのVRサービス実証実験を実施

日本航空、阪急交通社、KDDI、VRizeは、共同でJALチャーター便を利用した阪急交通社の旅行商品『9月10日(日)発 北から南までぐるっと巡る「火の国」アイスランド周遊9日間』に参加のビジネスクラスシート利用の56人の搭乗者を対象に、VRサービス実証実験を行う。

JALでは、様々な企業との協業を通じて先進技術の導入や新たな価値創出に取り組んでいる。2017年4月、羽田空港国際線ラウンジでJALが参画しているスタートアップ企業アクセラレーションプログラムの「KDDI ∞ Labor」採択チームであるVRizeと共同で、VRサービスを体験する実証実験を行った。その際、利用者から好評だったことを受け、今回は実際に飛んでいる飛行機内でのVRサービスを提供する実証実験を実施する。2017年9月10日、成田発、ケフラヴィーク(アイスランド)行チャーター便 JL8825便を予定している。

VRサービスの利用を希望する搭乗者には、VRコンテンツ視聴機材(「Galaxy Gear VR」と「Galaxy S8」)を貸し出し、機内で都合のよいタイミングで視聴機材を装着し、VRizeが開発した専用のVRアプリを用いて、KDDIが提供する5種類の360度VRコンテンツの中からお好みのコンテンツを選んで視聴できる。

具体的には、通信と新しいテクノロジーを融合するKDDIの360度動画を用いた旅行プログラムである「SYNC TRAVEL」で各国の街並みを撮影した映像を活用する。視聴した搭乗者には、VRを体験した感想や新たなサービスの可能性などについてアンケート調査を行い、今後のJALおよび阪急交通社の顧客サービス構築の参考とする。

JALはVRサービス実証実験の実施とりまとめを、阪急交通社はツアー中(往路機内)でのVR体験サービス提供協力を、KDDIはVRコンテンツの提供を、VRizeはVR視聴アプリの提供をそれぞれ行う。