数百億件のデータを高速集計可能なBIツール

ウイングアーク1stは、集計・分析プラットフォームの新版「Dr.Sum Ver.5.0」を2017年10月5日に販売開始する。インメモリデータベースエンジンと、Webブラウザ、Microsoft Excelを利用したインターフェースによって集計・分析・レポート業務のスピードアップと効率化を支援する。

Dr.Sumは、様々な企業システム内に蓄積されているデータを統合し、現場担当者が活用できるようにするフロントデータベースであり、高速なデータ集計・レポーティングを実現するBIツール。

6年ぶりのメジャーバージョンアップとなるDr.Sum Ver.5.0では、新開発のインメモリエンジンにより、従来製品と比較して数十倍の高速化を図った。また、インターフェースを刷新し、より直感的に集計・分析できるようになった。

インメモリエンジンは、10億件のデータ集計を1秒で実行できる。また、1テーブル当たり20億件までのデータを格納でき、数百億件のデータ集計も可能にした。さらにハードディスクやSSDに保存したデータから応答する従来方式とインメモリ方式の両方を利用できる。

全データをインメモリ化することなく運用することで、対象となるデータ集計の高速化に加えて効率の良いサーバリソースによる運用が可能。また、複数のインメモリサーバで負荷を分散することもできる。障害が発生した場合などインメモリのデータが利用できないときは、自動的に従来の方式で応答する。

Dr.Sum Ver.5.0では、集計に没頭できるように見やすさを追求し、より便利なインターフェース機能を搭載した。Webブラウザインターフェースである「Dr.Sum Datalizer for Web」では、画面デザインやフォントを見直してより見やすくなった他、WebOLAP機能を強化した。Webブラウザ上で自分専用の欲しいレポートへのカスタマイズも柔軟に行える。集計レイアウトへの項目追加やデータのグループ化、ドリルダウン・ドリルスルーなどの動的操作、カスタマイズレポートのお気に入り登録機能などを備える。

Excelインターフェースである「Dr.Sum Datalizer for Excel」では、DatalizerリボンとDatalizer操作リボンを見直し、よりシンプルに直感的に操作できるように改善した。販売価格は、データベースエンジンが1サーバ300万円から、集計・レポーティング・SVF連携ツールが1サーバ50万円から、データ連携ツール、テキストデータ分析ツールがそれぞれ100万円からとなっている。