無人運転の実証実験をフランクフルトで開始 コンチネンタル

コンチネンタルは、特に都市部での使用を想定した無人運転モビリティを可能にするためデモ車両「CUbE」(Continental Urban mobility Experience)を製作。コンチネンタルのフランクフルト拠点で試験走行を開始することを発表した。

同社によると、フランクフルト拠点内には道路標識や交差点、横断歩道や縁石など典型的な都市インフラを備えており、複雑で現実的なルートで試験をするための最適な条件がそろっているという。

CUbEに用いられた技術は、量産車両にも既に採用されている運転者支援システムとセンサーをベースにしている。また、レーザーセンサーなどの新技術にも用いられている。センサー、制御ユニットからソフトウェアアルゴリズム、ブレーキシステム、パワートレイン技術まで、無人運転車には同社が豊富な経験を有する数多くの技術が使用されるとコンチネンタルは説明する。

コンチネンタルでは、これらの技術に関する知見を基に車両を完全に自律制御するためのシステムを開発するプロジェクト「セルフドライビングカー」を進める。プロジェクトの責任者はアンドレ・ホーム(Dr. Andree Hohm)氏によると、「これらの試験走行を通じて、都市部での無人運転型の安全な旅客輸送を可能にする全ての基本的な技術要件を把握することを可能にする」という。

また、同社が取り組んでいる多くのテーマの中には、ロボットタクシー向けの冗長ブレーキシステム設計とセンサープラットフォームの構成最適化があるという。ロボットタクシーは、現在の自家輸送の形態では渋滞がますます激しくなる都市部におけるモビリティへの課題解決策として注目されている。