ガス給湯器もIoT

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」によって、家を「スマートハウス」にする。というけれど、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を含めて、それはほとんど電気を中心にした話のような気がする。

今日この頃、家庭用燃料電池「エネファーム」の広告をよく目にするにしても――。

ガスだって、ただ電気に変えるだけでなく、ガスを利用する仕組みそのものをIoTによってスマートにして欲しい。

家庭の光熱費には水道代だって含まれている。と思っていたら、ガスも水も大量に使う風呂場(水回り全般)において、エネルギーをムダなく利用して高効率を実現する――省エネ給湯器エコジョーズを提案する大阪ガスは、ノーリツ、パーパス、リンナイと共同で、日本で初めて、HEMSなどを必要としないIoT対応の新たな「エコジョーズ」を開発。これを10月から発売すると公表した。

無線LAN搭載の台所リモコンがネット接続され、スマホアプリでの「入浴見守り」や「ヘルスケア管理」など、より"スマートで安心・快適な暮らし"を実現するという。「エコジョーズ」は、ヒートショックの恐れがある場合や長時間の入浴を検知した際に、スマホアプリで注意を促す。浴槽につかるだけで給湯器のセンサにより体脂肪率、消費カロリー、入浴時間を計測してスマホにグラフ表示する。ほかに、「給湯器エラー発生時のお知らせ機能」や、故障時にプロアクティブにお客へ電話連絡する「給湯器見守りサービス」、ユーザーが外出先から風呂の湯はりや床暖房を「遠隔操作」できる。

エコに敏感なユーザーは、スマホアプリのグラフでガスやお湯の使用量を監視もできる。

現在最も売れている「エコジョーズ」をIoT化して、まずは年間約15,000台の販売計画を掲げる大阪ガスは、来年4月以降、IoT対応の給湯器を順次増やすことで、スマートガス機器のさらなる普及拡大を目指す構えだ。