家庭の電力使用状況を見える化する電気プラグ型スマートメーター

インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)とNextDriveは、小型・軽量IoTゲートウェイ機器「Cube J1(キューブジェイワン)」を共同開発したと発表した。IIJが国内総販売代理店として電力事業者やスマートハウス事業者などに対して販売する。

Cube J1は、スマートメーターの標準無線通信規格である「Wi-SUN」通信モジュールを搭載したNextDrive製ゲートウェイ機器「Cube J」に、IIJが開発したスマートメーターBルート接続用のソフトウェアを組み込んだ製品。

Bルートとは、スマートメーターで計測した電力使用量などのデータをリアルタイムに家庭内で利用するためのルート。HEMS(Home Energy Management System)やBルート検針機器と呼ばれる機器を家庭内に設置することで、Bルートの情報を受信・活用することができる。

Cube J1では、スマートメーターからBルートデータをリアルタイムで取得し、専用のスマートフォンアプリ「Ecogenie」で外出先などから電力使用状況を確認できる。電力見える化をはじめとしたHEMSとしての活用が期待される他、温湿度センサーやモーションセンサー、USBカメラなどNextDrive製の各種デバイスと接続可能。ホームセキュリティや見守り、室内環境管理など様々な用途に応用して利用できる。

さらに、IIJ IoTサービスにも対応しているため、同サービスと組み合わせて利用することで、取得した電力データをクラウド上に集約して活用することも可能。

本体をコンセントに差し込むだけで設置可能な電気プラグ型を採用。HEMS向けの通信標準規格である「ECHONET Lite」、アプリケーション通信のインタフェース仕様に沿って行う適合性認証である「AIF認証」を取得している。

また、ビックカメラグループでは、本製品と連携可能なNextDriveの温湿度センサー「Thermo Pixi」、モーションセンサー「Motion Pixi」、USBビデオカメラ「Cam」を2017年9月から販売する。