モバイルデバイスを活用した貨物ダメージ情報の管理サービス

日立ソリューションズ・クリエイトは、同社の「モバイルスクエア・プラス」サービス群に「貨物ダメージ情報管理ソリューション」を追加して販売開始した。

貨物ダメージ情報管理とは、物流における運送・保管の過程で発生する貨物のダメージ状態を管理する業務。運送業者が物流の拠点において貨物のダメージ状態を相互確認し、「いつ、どこでダメージが発生したか」、またその状態・程度などの記録を残すことで破損トラブルが発生した際に、自社に責任がないことを証明できる。

貨物ダメージ情報管理ソリューションでは、カメラ機能付きモバイルデバイスを活用することで貨物のダメージ画像の撮影や、その貨物を特定するキー情報と貨物のダメージ状態の紐付け作業などを現場で完結できる。

また、貨物ダメージレポート作成機能を搭載。レポート出力が必要な貨物のキー情報を指定すれば、必要なデータや画像が報告用の定型フォーマットに自動で反映される。さらに貨物受け渡し時の手書きサインもシステムで管理する。その他、貨物ダメージ分析機能(オプション)を利用すると、ダメージ特性やダメージ状況分析が可能となり、貨物ハンドリングの業務改善に活用できる。

これまでの物流業界では、貨物のダメージ状態を「ツブレ」、「ヤブレ」などの言葉で共有してきた。現在では、ダメージの「程度」が重要視されている。デジタルカメラの普及に伴い、画像データを用いて「程度」が分かる管理は進歩しているが、撮影した画像データをバックエンドのPCに取り込み、貨物の情報と紐づけるなど煩雑な作業を伴うという課題があったという。