オンキヨー、AIやIoTを活用するソリューションを提案

オンキヨーは、加振器を用いた高品質な音声/音楽再生を可能にする技術やノウハウを活用し、今後人工知能やIoT対応が進むと予想される家電や住宅用建材などの新規事業分野に向けたソリューションの提案を開始した。

音声や音楽再生の方法としては、スピーカーユニットを利用するのが一般だが、振動を利用して音を出す、加振器を用いることも知られている。オンキヨーでは、音楽再生用の加振器の研究開発にも長年携わっており、ゲーム機器や楽器などに採用実績がある。

AI機器の中でも特に「音声認識」に対応した製品が注目を集めている。オンキヨーが2017年9月末発売予定であるスマートスピーカーをはじめ、家電や車でも音声認識に対応する製品の開発が進められている。

オンキヨーでは、浴室で音楽を聴いたり、キッチンで音楽やTV放送を楽しんだり、インターフォンにおける音声など、住宅内のあらゆる場所で今後ますます「音」を活用するシーンが増えてくると予想。その際、防水性、気密性が必要な空間、壁や天井への埋め込みなど、従来型スピーカーの搭載が外観上難しい環境下でも音を発生させることが必要となる。

オンキヨーでは、このような今後拡大するAI、IoT対応の需要に向け、加振器の開発および加振器取り付け場所におけるあらゆる環境に適した最適化を行う技術やノウハウを活用した、高品質な音声/音楽再生を実現できるソリューションの提案を行い、家電や住宅産業など新事業分野への事業拡大を推進する。

オンキヨーは今後、経営理念である「VALUE CREATION」に基づき、これまで培ってきた音に関する技術を用いて、AIが活用されるあらゆる場面において新たな価値提案を行い、新しい音の楽しみ方を提案していく考え。