河村電器産業、「IBM Notes」データ移行に「DataSpider」を活用

セゾン情報システムズは、河村電器産業が社内のデータ連携基盤や様々な業務を効率的に自動化できる手段として、セゾン情報システムズの子会社であるアプレッソが提供するデータ連携プラットフォーム「DataSpider Servista」を活用していると発表した。

受配電設備等の製造販売を手掛ける河村電器産業は、「Windows XP」のサポート終了に伴う移行を機に、「IBM Notes」をベースとした情報系システムを中心とするIT環境を更新することにした。同社の情報システム部ではCOBOLプログラミングを長年行ってきたが、敷居が低く操作が簡単であることから、多種多様な接続先に対しGUI上でアイコンを配置するだけで本格的な連携基盤を開発できるDataSpider Servistaを採用した。

IBM Notesから移行するため、Salesforceへの営業関連のデータ移行、基幹系システムとの連携でDataSpiderを活用。移行作業の実現後にその実績を受けて用途を拡大。営業部門や生産事業部門などで「受注データ処理の自動化」「需要予測データの取得と反映の自動化」「週報の自動入力支援」など様々な業務効率の改善にも活用した。

メールの添付ファイルで届く注文データを、Salesforceと基幹系システムに自動登録。1カ月当たり12時間かけていた手作業を完全になくした。また、Web-EDIからのデータダウンロードと生産管理システムへの登録を自動化した。

受注データの処理の自動化では、2015年10月に企画をスタート、翌年1月には運用が開始できた。自社開発であれば2カ月程度かかるところを開発期間が1.5日と、高い開発効率を実現した。

DataSpider Servistaでは新たな情報化の仕組みを短期間に効率的に開発でき、ロジックが可視化されているため、別の担当者への引き継ぎも容易になったという。社内の様々な業務改善で利用されるようになり、河村電器産業の業務改革に欠かせない存在となっていると説明する。