女性起業家を推進する世界上位50都市、東京は39位に

デルはDell Women Entrepreneur Network Summitにおいて、優れた可能性を持つ女性起業家をサポートしている世界の上位50都市を明らかにする「2017 Women Entrepreneur Cities (WE Cities) Index」の調査結果を発表した。

女性起業家の成長を促す世界の主要都市の包容力を指標化した調査で、ジェンダー(性別)に特化した唯一の調査だとデルは説明する。

この調査では、デルが実施した優れた可能性を持つ女性起業家に関する過去5年間の調査をベースとし、各都市を5つの重要な特性(資本、テクノロジー、人材、文化、市場)でランク付けした。

運営環境と実現環境の2つのグループに分けられ、全体的な評価は72の指標に基づき、このうち約3分の2に当たる45の指標には性差に基づく要素が含まれる。個々の指標には、関連性や基本データの品質、指標の独自性、性差要素の4つの条件に基づいて重みを付けた。この結果、上位50都市がランク付けされた。

総合第1位はニューヨーク(米国)となり、以下、ベイエリア(米国)、ロンドン(英国)ボストン(米国)、ストックホルム(スウェーデン)と続いた。特に、米国の6都市が上位10内にランクインした。東京(日本)は、北京(中国)に次ぐ39位となった。

アジア太平洋/日本地域では、潜在能力の高い女性起業家に相応しい都市としてシンガポールが最高の8位にランクイン。文化を通じて環境を整えるという項目では5位になっている。また、クアラルンプールが注目都市として選出され、香港、メルボルン、シドニーはテクノロジー、人材/才能などの分野で注目すべき都市として選出された。

デルのEVP 兼 最高顧客責任者であるカレン・キントス氏は「世界的に女性起業家の割合は、毎年10パーセント以上向上している。実際に、多くの市場において女性が起業する可能性は、男性と同等もしくは男性よりも高くなっている。しかし、女性が立ち上げたビジネスの成功は経済的、文化的、政治的障害によって制限される場合がある。都市の指導者と政策立案者にデータ主導の調査と明確な行動のきっかけを示すことで、高い可能性を持つ女性起業家を取り巻く状況を改善でき、都市の経済見通しは大きく向上する」と説明する。

また、デルの「WE Cities Index」は、起業家や政策立案者に、女性起業家を成功させるための診断ツールとして利用できるという。