NTTデータがブロックチェーン活用に本気を出す? 推進チームを発足

NTTデータは、海外のグループ会社を含めた全社横断で「ブロックチェーン」の活用を推進するチームを発足した。

ブロックチェーンとは「分散型のデータ管理技術」で、暗号通貨注の取引を支える技術として注目を浴び、本人確認の仕組みなど、通貨取引以外の情報もやり取りできる基盤としての活用が広がっている。

ブロックチェーン活用推進チームは、顧客企業のブロックチェーンを活用したビジネスの支援をすることを目的に、これまでの活用事例の分析やブロックチェーン技術の検証を実施する。国内外のグループ会社を合わせて150人体制で活動を開始し、順次体制を拡大する。

金融・公共・製造など様々な業界の顧客企業がブロックチェーンを活用したビジネスを効率よく検討できるように、NTTデータグループ内のブロックチェーンに関する活用事例を集約し、ビジネス・技術の観点で客観的に分析する。

ビジネス観点では「導入効果や実現までの期間、費用感など」を、技術観点では「単位時間当たりの処理規模、ネットワーク構成、サービスレベル、セキュリティ」などを分析する。これらの分析・検証結果をブロックチェーン活用のカタログとして発信する。

NTTデータ全社の開発環境である統合開発クラウドやパブリッククラウドで「Hyperledger Project」のブロックチェーン技術や「Ethereum」といった代表的なブロックチェーン技術のプラットフォームを整備。

また、ブロックチェーンを既存システムと組み合わせる仕組みのように、システムとして利用する場合に必要な技術開発を推進する。

さらに顧客企業と一緒にブロックチェーンを活用したビジネスを推進するため、ブロックチェーン技術に関するトレーニングコースを整備する。NTTデータグループ内でブロックチェーン関連のプロフェッショナル人材の育成を目指す。