農業、漁業の現場でIoT/AIを活用する実証実験 ドコモと日本IBM

NTTドコモは、第一次産業向けにAIを活用した新たなIoTサービスを2017年9月中旬に提供開始する。提供に先立ち、同社はアプレと水耕栽培、双日ツナファーム鷹島とマグロの養殖の現場において実証実験を開始した。

今回発表したIoTサービスは、NTTグループのAI技術「corevo」を活用してドコモが開発した「自然対話エンジン」「画像認識エンジン」などのAIと、日本IBMの「IoT分析プラットフォーム」を連携したもの。

センサーなどのIoT機器から取得した数値情報だけでなく、カメラ画像や音声といった複雑な情報をプラットフォーム上で蓄積・分析でき、これまで以上に精度の高い解析結果を導き出すことが可能だという。

アプレは、北海道七飯町で農薬、土を一切利用せず自然エネルギーを活用し、同一養液で多品目野菜の水耕栽培・販売事業を行っている。今回の実証実験では、画像データを活用したハウス内環境や栽培状況の監視、管理、自律的に室内環境の調節可能に向けた検証を行う。また、栽培のノウハウの水平展開を図る。

具体的には、季節や天候に左右されやすいハウス内の温度や湿度を常時モニタリングし、栽培に適切な飽差状態を判別。自律的に調節に必要な動作(窓の開閉、エアレーション調整、冷暖房のオンオフなど)を行う仕組み作りを目指す。

双日ツナファーム鷹島は、長崎県松浦市でクロマグロを養殖し、「鷹島本まぐろ」としてブランディングして出荷しているクロマグロ養殖事業会社。今回、マグロ養殖事業における経営効率改善を目的としてIoT/AIを活用した実証実験を実施する。

生簀内環境や気象状況の監視や管理を通して、最適な給餌を判断するサービスの開発に向けた実証実験を進める。これにより、マグロが成育する最適な状態を見いだし、給餌量やタイミングの最適化や生簀環境の改善を目指す。