ニーズに応じて帳票データを自動配信

昨今、企業におけるIT(情報技術)環境は多彩になっている。オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドといった形態も運用も異なるシステムが、ときにはそれらがハイブリッド状態で、導入されている。

そのような企業では、各システムの特性や用途に応じて、それぞれを適材適所で使い分ける運用が行われている。そしてシステム同士の連携、業務の視点では、異なるシステムで処理されているデータの連携が、よりいっそう重要になっている。

従来の連携サービスでは、元データの収集や帳票イメージへの変換機能を各利用企業が開発する必要があったという。コクヨは、JBアドバンスト・テクノロジーと、データ連携ソリューション「Qanat2.0」を活用し、コクヨの企業間帳票配信クラウドサービス「@Tovas」との連携を可能にする「Qanat 2.0 @Tovasアダプター」を来月1日より提供する。

同アダプターの利用により、ノンプログラミングで連携が可能となり、ドラッグ&ドロップ等の簡単なマウス操作で必要なデータを抽出・加工できる。 請求書や納品書等、企業活動に必要不可欠な帳票類の配信をシステム化・自動化することで、作業担当者の負荷の軽減や、業務の属人化を解消する等、業務改善や企業の働き方の改革にも寄与する。 データ連携に必要な定義があらかじめ用意されているため、個別に開発・連携する場合と比較して、開発工数・コストを抑え、短期間でのシステム構築を実現するとのこと。

IBM iのデータやOracle、SQL Server、MySQL等のデータベースだけでなく、EXCELやCSVファイルとも連携可能な「Qanat 2.0」と、300社以上(7月現在)が利用する「@Tovas」の相乗効果を生む「Qanat 2.0 @Tovasアダプター」について、両社は、プロモーション活動を共同で実施し、業務の効率化や自動化を提案していくという。