Appleホーム向け、IoT開発プラットフォーム登場

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」が家をスマートにする。素材である家電や住宅設備はネット接続可能なものが増えていて、その制御に使うデバイスは、すでに家やポケットの中にある。けれどスマートホーム全体を網羅する仕組みが、いまはまだ発展途上である。

そこで、IoT向けワイヤレス接続ソリューションで業界をリードする米サイプレスセミコンダクタ社は、同社のターンキー開発プラットフォームにおいて、スマートホームアプリへの接続を容易に統合できる更新を発表。更新版のWICED® Studioプラットフォームでは、Apple® HomeKit™対応のWi-Fiベースアクセサリをサポートする、iCloudリモートアクセスサポートが新たに追加された。

WICEDソフトウェア開発キットとサイプレスのCYW43907 Wi-Fi® MCUを使用することで、Siri音声コントロールとAppleホームアプリへのリモート接続を、ハブを介すことなく実現する。プラットフォームやエコシステムには、サイプレス開発コミュニティからアクセスできる。

「スマートホームアプリは我々の日常生活を明らかに向上させている。照明器具や電化製品などを遠隔制御できる便利さだけでなく、使用率や電力消費量がとても効率的に管理できるようになるため、環境と家計に一挙両得の関係をもたらす」

と、マーケティング担当副社長Brian Bedrosian氏がいう。サイプレスの新しいWICED Studio開発プラットフォームでは、OEM企業が各社のスマート ホーム製品にHomeKitサポートを導入し、Siriの制御を行ったり、iPhoneやiPad、Apple Watchによる便利なコントロール機能を利用したりできる。

たとえばLeviton Manufactureing社は、Decora Smart™ファミリの照明スイッチと調光器のHomeKit対応を実現したとのことだ。