札幌市のICカード「SAPICA」で電子マネー決済が拡大

トッパン・フォームズとTFペイメントサービス、札幌総合情報センターは、TFPSが提供するクラウド型電子マネー決済プラットフォーム「Thincacloud」上で、SNETが発行する札幌市内の交通・商業・行政分野で利用される市民ICカード「SAPICA」の決済に対応した電子マネー決済サービスを提供する。

Thincacloud/シンカクラウドは、近距離無線通信である「NFC」技術を活用したクラウド型の決済プラットフォームサービス。スマートフォンやタブレット端末などの汎用機器を決済端末として使用する。また、複数ブランドの電子マネーだけでなく地域マネーや独自マネー・ポイントにも適用できる。

SNETが提供するICカードであるSAPICAは、札幌市民を中心に143万枚以上発行されている。現在は地下鉄やバス、市電の乗車券としての利用に加え、一部の商業施設などでも電子マネーとして利用されている。

トッパン・フォームズは、SAPICAのシンクライアント方式での電子マネー決済は業界初となると説明する。様々なデバイスが利用できることで、電子マネー決済サービス導入コストの削減が可能だという。

また、Thincacloud/シンカクラウドで各種電子マネー決済サービスを提供するサッポロドラッグストアーの各店舗において、SAPICA決済サービスの提供を2018年春頃に予定している。

地域における電子マネーや独自決済サービスとしては、その他にも大日本印刷が提供する「DNP 地域通貨ポイント向け流通プラットフォーム」がある。このプラットフォームもシンクライアント型を採用しており、スマートフォンでの決済を可能にしている。