日立ハイテクノロジーズは、同社が提供する装置向けのIoTサービスポータル「ExTOPE(エクストープ)」を開発した。計測データや装置稼働データをクラウド上で収集・蓄積・管理を行い、顧客企業におけるデータの共有や分析などに活用できるWebポータルサイトを提供することで業務効率の向上を支援する。
ExTOPEは、日立ハイテクが提供する各装置が出力する様々なデータをクラウド環境で収集して一元管理するシステム。また、データ活用のためのWebポータルサイトを提供する。
Webポータルサイトでは、計測データ閲覧や装置の状況のモニタリング、遠隔地間での装置操作画面共有などが可能。今後さらに遠隔保守やデータ分析など、多様なニーズに対応するアプリケーションを提供する予定だ。
これにより、遠隔地でのデータ分析や解析結果の閲覧、データ共有などの共同作業を可能にする。日立ハイテクが保有する最先端の各種装置をExTOPEとともに提供することで、利用企業の業務効率向上をはじめ、新たな価値創出に貢献するという。
日立ハイテクは、電子顕微鏡などの分析機器をはじめ、半導体製造装置、製造・検査装置、計測制御システムなど幅広い分野で装置を提供してきた。
最近では、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などの技術の進歩に伴い、研究開発や製造の現場において装置やセンサーから得られたデータを収集し、分析・解析することで、業務効率向上や新たな価値創出を実現することが期待されている。
日立ハイテクでは、異なる装置・異なる場所で計測したデータでも、環境を問わず閲覧・共有・活用が簡単にできる新たな仕組みの整備が必要だと説明する。また、装置データの収集や蓄積、管理を行い、遠隔地間でも効率的にデータの解析・分析ができる統合環境の構築が求められていたと説明する。
今回開発したExTOPEは、そうした顧客ニーズに応えた製品だという。