NEC、VMware AirWatchを基盤とするモバイル端末管理サービス

NECは、クラウド(SaaS)型の「ActSecure(アクトセキュア)モバイル基盤サービス Powered by VMware AirWatch」を販売開始した。標的型攻撃による情報漏えい対策クラウドサービスや勤怠管理、承認ワークフローなど他サービス導入時のモバイルオプションとして提供する。

ActSecureモバイル基盤サービスはVMwareの「VMware AirWatch」を基盤とする。VMware AirWatchはエンタープライズモビリティ管理(EMM)製品。モバイル端末で利用するアプリケーションやコンテンツ、メール、ブラウザなどを統合管理する。

ActSecureモバイル基盤サービスでは、様々なモバイル端末からメールサーバやファイルサーバなどの社内システム、「Microsoft Office365」といったクラウドサービスと連携。利用者である従業員に対し、時間や場所を気にすることなく作業環境にアクセスできる利便性を提供する。

また、管理者に対しては煩わしいモバイル端末の環境変化への対応を容易にするとともに、様々なOSのモバイル端末を管理者用画面から一元的に管理可能にする。モバイル端末の管理業務を軽減する。

さらに端末紛失時の遠隔ロックや遠隔消去などを行うモバイル端末管理(Mobile Device Management)機能によるセキュアな運用や、業務時間外のメール利用を制限するといった企業の働き方に合わせて運用できるという。

NECでは、自社の「働き方改革」の一環として、モバイル端末を活用した業務環境でこのサービス機能を利用。今後海外まで含めたグループ社員全体の業務環境として、5万人規模でサービスを導入する予定だ。

今後は社内への導入・運用ノウハウに加え、「ActSecureクラウドセキュアファイルサービス」など、標的型攻撃による情報漏えい対策を実現するサービスと組み合わせて、より高度なセキュリティニーズに応えるモバイル端末管理システムを提案することを目指す。