水素社会の実現に向けて始動」

水素は利用段階においてCO2を排出せず、効率的なエネルギー利用や再エネ貯蔵等に活用できる。地球温暖化対策に有力かつ重要なエネルギー資源である。近年、燃料電池車(FCV)が発表されたりして、利活用への期待が高まっている。

水素の製造から利用までに排出されるCO2をさらに削減し、地域での水素利用を大幅に拡大していくことを目的に、環境省は「平成29年度地域連携・低炭素水素技術実証事業」を公募。これに採択された株式会社日立製作所、丸紅株式会社、みやぎ生活協同組合および宮城県富谷市は、宮城県が策定した「みやぎ水素エネルギー利活用推進ビジョン」に基づき水素社会構築を推進する富谷市において、太陽光による電力から水電解装置で水素を製造し、エネルギーとして活用するサプライチェーン構築に向けた実証を行う。事業を今月から進め、成果を2019年度までにまとめる予定だという。

みやぎ生協の物流センターに既設の太陽光発電システムを利用して発電し、その電力が水電解装置で水素に変換され、同水素は水素吸蔵合金(熱や圧力で吸排する合金)カセットに蓄えられた上で、富谷市内のみやぎ生協組合員の家庭、みやぎ生協店舗および児童クラブに日常の配達品とともに輸送される。既存物流ネットワークを活用して水素エネルギーの供給を行うチェーンを構築する。同実証では、輸送された水素吸蔵合金カセットを純水素燃料電池に取り付け、水素を取り出して電気や熱に再変換する仕組みにより、利用者は日々のエネルギーが得られる。

各家庭の燃料電池に貯蔵された水素は、太陽光による発電量が減少する夕方から夜間にかけて利用することを想定していて、エネルギーを効率的に使える。既存インフラを利用しつつ地産地消型の水素需給体制のサプライチェーンを実証する、今回の成果は、全国への展開が可能であり、民生向けの水素利用の拡大や、CO2排出削減への貢献が期待されるとのことだ。

宮城県富谷市で低炭素水素サプライチェーンの構築に向けた実証を開始

カテゴリー: エネルギー   

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