訪日外国人の動向を位置情報でしっかり把握

株式会社ナイトレイとNTT空間情報株式会社は業務連携を開始したことを発表した。NTT空間情報が提供する「GEOSPACE」の全国の詳細地図や航空写真を、ナイトレイが提供する「inbound insight」のSNS解析プランなどで参照可能にするよう検討を進めることで合意。

ナイトレイとNTT空間情報は、両社の強みを活かしてサービスと営業の連携を検討し、訪日外国人観光客の誘致を進める自治体や観光業、宿泊業、小売業、イベント企画業などインバウンド向けの施策を立案する担当者のマーケティング戦略(仮設立案・効果測定)を支援する。

inbound insight SNS解析プランは、訪日外国人のSNS投稿をリアルタイムで解析するWebツール。訪日外国人の行動ルートや人気施設とエリア、国籍、クチコミ内容などの訪日外国人の嗜好を分析し、定性データとして分かりやすく地図上に可視化して提供する。

日本を訪れる外国人観光客による国内での消費活動のことを「インバウンド消費」という。日用品の「爆買い」などに加え、近年では自然体験ツアーや農村体験などのニーズも増加し、訪日外国人の旅行動向が複雑化している。

そのため、企業や自治体のインバウンドマーケティングの担当者にとっては、訪日外国人のニーズを詳細かつスピーディに把握することが難しく、データに基づいた最適なインバウンドマーケティングにおける施策を立案できないことが課題だった。

今回、SNS解析プラン上で、NTT空間情報の網羅性の高い全国の詳細地図コンテンツ「GEOSPACE」を採用することで、訪日外国人の行動ルートや訪日外国人が集中しているエリアやスポットの位置情報を明確に把握することが可能になる。

これにより、インバウンドマーケティングの担当者は効果的な出店計画やリソースの最適化などでより戦略的なインバウンド対策を取れるようになるという。