カブドットコム証券、信託報酬シミュレーションツールを開発

カブドットコム証券株式会社は、投資信託の信託報酬実額をシミュレーションできるツールを同年9月に提供開始すると発表した。ロボット投信株式会社と協働し、信託報酬控除前トータルリターンの実額で示すことで、より実態に合った取引コストを明示する。

今回、カブドットコム証券が発表したのは、投資信託の価格変動と信託報酬率から簡略的に信託報酬額を算出するシミュレーションツール。信託報酬とは、投資信託の販売会社、委託者(運用会社)、受託者(管理会社)のそれぞれの業務に対する運用管理費のこと。

2017年3月30日に開示された金融庁の説明資料では、個人投資家の信託報酬に関する認識にバラツキがあることが明らかになっている。そこでカブドットコム証券は、実額ベースで、保有期間における信託報酬の概算金額の算出を行えるツールの開発を、ロボット投信と共同で実施することにした。

シミュレーションにおいては、一定条件の下で仮想ファンドを生成し、この仮想ファンドに対して、初期の投資金額および保有期間を選択。損益と信託報酬額を算出する。

仮想ファンドは、カブドットコム証券での取り扱い本数が多いカテゴリーをピックアップ。「信託報酬などが低い順」「過去6カ月のリターンが高い順」などの基準を用いて抽出したファンドの過去のパフォーマンスを参考に、ロボット投信が作成する。

シミュレーションでは簡略的な計算方法を用いているため、あくまでも概算金額となる(実際の数値とは異なる)。

ロボット投信は、2016年5月に創業。投資信託をはじめとするアセットマネジメント分野でRPA(Robotic Process Automation)サービスの提供やロボアドバイザーによる資産運用支援などの業務を行っている。

ロボアドバイザーとは、PCやスマートフォンの画面上から、自分に最適な投資信託を診断し、資産運用のアドバイスを受けられるシステム。IT技術を使った新たな金融サービスである「FinTech(フィンテック)」の広まりを受けて、金融機関各社がロボアドバイザーを提供している。

カブドットコム証券では分配金の複利効果による影響を可視化するため、分配金と運用パフォーマンスの関係を示す「分配金シミュレーションツール」の提供も予定している。

投信ビジネスのRPA化に取組む「ロボット投信」と協働し、 信託報酬実額シミュレーションツールを提供

カテゴリー: 情報通信 , 金融   

大島 純一郎

大島 純一郎Author

証券系システムエンジニアやIT系資格対策問題集の編集、IT系Webメディアの編集記者などの経歴を生かして、企業向けIT関連の記事制作に携わる。専門は、IT、金融、医療分野。医療情報システムの企画/構築、運用に関する知識を有する専門者としての資格、医療情報技師、情報セキュリティアドミニストレータの保有者。

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