三井住友銀行、暗証番号が不要になる外部連携サービスを開始

株式会社 三井住友銀行(以下、三井住友銀行)は2017年7月28日、同行のインターネットバンキングである「SMBCダイレクト」の外部連携サービスの提供を開始した。外部連携の際に提供が求められていた暗証番号なしに外部企業のサービスと同期がとれる。

これまで三井住友銀行では、外部サービスを利用する際に外部企業に利用者の口座情報や第一暗証を提供してきた。

第一暗証とは、インターネットバンキングの申込時に登録する「4桁の数字」のこと。インターネットバンキングを利用する際に、店番号・口座番号または契約者番号と一緒に入力することで、本人かどうかを確認する仕組みだ。

今回、三井住友銀行が発表した外部連携サービスとは、外部企業が提供するサービスにおいて、顧客の契約者番号や口座情報や第一暗証を第三者に預けることなく外部企業に情報提供するサービス。

外部連携サービスを利用することで、提携先のアプリやWebサイト経由で一度SMBCダイレクトにログインし、三井住友銀行から提携先へ情報を提供することに同意すれば、顧客の契約者番号や口座情報、第一暗証を提携先に登録することなく一定期間利用できる。

外部企業に提供する情報は以下となる(2017年7月末時点)。
・SMBCダイレクトのサービス利用口座における残高照会
・振込入金明細照会
・入出金明細照会
・取引明細照会
・ローン借入明細照会

また同行では、具体的な提供情報例として「普通預金の残高・入出金明細」「住宅ローンの残高」「SMBCポイントパックのポイント残高」などを挙げている。

現時点での提携先は「マネーフォワード」「マネーツリー」の2つ。マネーフォワードは、銀行口座やクレジットカードを一度連携すると、利用明細を基にした家計簿の自動作成や複数の口座をまとめた資産管理ができる。

マネーツリーは、銀行口座やカード、電子マネー、マイルポイント、証券口座を一括管理する個人資産管理アプリ「Moneytree」を提供。Moneytreeと同じアカウント情報で、連携サービスを利用可能にしている。