AIを活用し、99%以上の精度を持つ文書自動入力サービスを提供開始

株式会社シグマクシス(以下、シグマクシス)と株式会社UEI(以下、UEI)は2017年7月21日、UEIのAI(人工知能)を活用したドキュメント自動入力プラットフォームサービス「ディープシグマDPA(Document Process Automation)」を開発し、提供開始することを発表した。レイアウト認識や文字認識、項目補正などのステップを通じて99%以上の精度を持つ。

ディープシグマDPAは、レイアウト認識にUEIのディープラーニング画像認識モデル、活字文字認識に「Google Cloud Platform」の「Google Cloud Vision API」、項目補正にシグマクシスが独自で開発した辞書プログラムを採用し、自動入力のRPA機能を組み合わせて構成する。

シグマクシスは、ドキュメント自動入力の主要ステップである「レイアウト認識」「文字認識」「項目補正」「システム入力」の各ステップにおいて、大手ベンダーソリューションや各種API、ディープラーニングの組み合わせパターンによる精度の検証を実施。最も精度が高いと確認された構成でディープシグマDPAを開発した。

ディープシグマDPAは、数百枚のドキュメント画像データで学習が可能。そのため、様々な書類フォーマットに短期間かつ高精度で対応できる。また、既に学習済みの書類フォーマットのモデルを利用する場合は、学習期間なしでサービスを利用可能。さらにユーザーが増えるに従いサービスの精度が上がるという、AIを活用したプラットフォームならではの特徴を備えている。

シグマクシスによると、ディープシグマDPAの精度はレイアウト認識、文字認識、項目補正の全てのステップを通じて99%以上で、一般に精度95%程度の既存のOCRソリューションを上回る性能を有するという。

同じ書類フォーマットを利用する場合も、ユーザーはディープシグマDPAが提供するディープラーニングのモデルのみを共有するため、各社データの機密性は担保される。