docomoスマートパーキングシステムは、車の入出庫を感知するIoT(Internet of Things)機器「スマートパーキングセンサー」、センサーとサーバをつなぐ「ゲートウェイ」、クラウド上の「駐車場管理サーバ」およびドライバーが駐車場利用時に使用する専用アプリ「Smart Parking Peasy(ピージー、以下、Peasy)」の4つで構成される。
同システムは、IoT技術の活用による低コストと設備敷設の容易さが特徴。ドコモによると、駐車場事業者は、狭い土地や大通りに面していない土地、これまで月極駐車場として運営されていた土地などを時間貸し駐車場としての利用を可能にすることで、都心部の駐車場の増加が見込めるという。
駐車場事業者をサポートするための駐車場運営に必要なコンタクトセンターや駐車場の保守サービスは、提携先である株式会社プレステージ・インターナショナルが提供する。駐車場事業者が用地の開拓や駐車料金の設計などの事業運営に専念することを支援する。
ドコモは、駐車場事業者向けのB2B2Cソリューションとして、2016年6月からdocomoスマートパーキングシステムの実証実験を実施してきた。既に駐車場事業者5社が東京23区を中心に提供する15カ所の駐車場に採用されている。
ドコモは、docomoスマートパーキングシステムによって運営される駐車場を利用するためのドライバー向け専用スマートフォンアプリ「Peasy」も併せて提供する。このアプリを利用することで、ドライバーは目的地付近の空き駐車場を探すことができる。また、アプリからクレジットカード情報を登録することで、料金精算用の現金を事前に準備する必要もなくなる。
docomoスマートパーキングシステムの料金(駐車場に1台分の駐車区画を開設する場合)は、初期設置料が5万円から(税別)、月額システム利用料金が「2,000円と駐車料金の20%の合計金額」から(税別)。Peasyは無料でダウンロード可能。