NIPPONの農産物、ジェットストリームの翼に載せて

超美声で、「遠い地平線が消えて――」とはじまり、「夜間飛行のお供をするパイロットは私、城達也です」現在の機長は大沢たかお氏だが、小野田英一氏や伊武雅刀氏、CAの森田真奈美氏とともにその番組、あの翼、そして海外に思いを馳せる人もいる。

日本航空株式会社(JAL)、株式会社農業総合研究所、株式会社世界市場は、連携協定のもと、「農産物の日本からの輸出拡大」と「日本の地方発農産物の取引拡大」を推進し、地域の活性化に向けて支援・協力することを発表した。

農業総合研究所は、全国の生産者と店舗をITで直結する情報・物流・決済プラットフォームにて、新しい農産物流通システム「農家の直売所」を国内展開している。一方、世界市場は、同直売所の運営モデルによる「NIPPON ICHIBA」を海外展開。世界中の消費者に安心・安全・おいしい日本産農産物を届けるため、今年2月には香港に販路を確保し、独自のITシステムにより生産者へ市場情報を提供し、現地までの輸送手配も請け負っている。

来月からは和歌山と北海道の農産物を預かり、香港へ航空輸送して現地提携スーパーマーケットにて「NIPPON ICHIBA」を活用した販売を開始する。国内の集荷拠点を順次増やし、海外の消費者に手頃な価格で日本産農産物を提供して流通拡大、シンガポールや台湾などへの販路拡大も目指す。

商流の一元管理などで生産者に適正マージンを還元し、海外での収益拡大の機会を提供する。「NIPPON ICHIBA」を、各地支店で紹介するJALは、国内生産者と海外消費者の橋渡しをし、日本の地域活性化に貢献する。JAL CARGOの定温輸送ノウハウを活かし、農産物の特性やニーズにあわせた輸送方法を提案――。いずれ国内線ネットワークと首都圏基点のJAL国際線ネットワークの組み合わせにより、日本各地の農産物をジェット気流に載せて、世界各地へスピーディーに運んでいく構えだ。