毎月更新される高精度デジタル地図をクラウドサービスとして提供――NTT空間情報

NTT空間情報株式会社(以下、NTT空間情報)は2017年7月13日、自社が保有する高精度デジタル地図「GEOSPACE CDS」の月度更新サービスを提供開始した。道路や空港、駅、役場などの公共物や大規模商業施設を主な対象とし、オンライン配信サービスの地図を毎月更新する。

NTT空間情報は、デジタル地図の整備・制作、空中写真を含む空間情報コンテンツを販売する企業。

GEOSPACE CDSは、電子地図や航空写真、衛星画像の3種類の高精度地図データを配信するクラウドサービス。地形や建物の形を精密に撮影した航空写真や、都市計画図などの公共測量成果物をベースに作成した地理空間情報で、離島を含む日本国土全域(約38万平方キロメートル)をカバーする。国土地理院基盤地図情報の原典データとして、民間企業で採用された高精細な地図データを用いている。協業開発先であるインクリメント・ピー株式会社の更新データと連携し、全国の広い範囲で詳細かつ新鮮な情報を反映する。

基本情報である電子地図は、印刷制限がなくハザードマップや各種案内、報告書や申請書の地図として多数の企業団体が採用(非営利目的の利用限定)。航空写真(オプション)は、詳細な都市計画図や地域開発、農地管理、防災・減災のハザードマップなどに活用でき、都心部を中心に年2回更新する。また、衛星画像(オプション)は地上解像度31cm~50cmと航空写真に匹敵する高解像度のデータが利用可能。その他、林地管理における植生調査などの基礎調査に活用可能なハイブリッド(航空写真/衛星画像)も提供する。

月度更新タイミングは、翌月10日前後で翌月更新日前日までの情報が含まれる。主な反映範囲は、道路や空港、駅、役場などの公共物や大規模商業施設など。数百件の更新箇所から主なもの15件程度をインターネット上で公開する。