情報通信
DXを追い風に毎年9%の成長が続く
さまざまモノをデジタル化する。情報技術(IT)の浸透により、人々の生活をあらゆる面で良い方に変化させる。デジタルトランスフォーメーション(DX)は、もはや止めようのない革新である。近ごろ喧しい「働き方改革」も、ITの活用がその成功の鍵を握っている。
今年も2016年に引き続き、第3のプラットフォームが実現するDXがすべての業界に影響を与えるとみているという。IT専門調査会社、IDC Japan株式会社は、DXにおいて重要な役割を果たすと考えている、クライアント仮想化について、特にエンドポイントにおける仮想化技術に着目。エンドユーザー接点として重視されるべき領域で、「ワークスペースの複雑化、高度化」「次世代のクライアント仮想化」「VDI(仮想デスクトップ基盤)とGPU(画像処理装置)仮想化の一般業務への浸透」など技術的要因がその伸張に寄与するとみている。
国内クライアント仮想化ソリューション市場は、2021年には8,927億円まで拡大し、年間平均成長率が9.0%との予測を発表した。
2021年のクライアント仮想化ユーザー数は745万人、モバイル仮想化ユーザー数は1,100万まで拡大し、両製品のユーザーも一定数いるだろう。クライアント仮想化の産業分野別ユーザー数では、'16年にセキュリティ重視の「金融」ユーザー数が最多だったが、その社数・従業員数は他業種に比べて非常に少ないため、増加ペースは限定的になる。'21年には"数"の多い「製造」や、強靭化対策を積極的に取り込む「自治体/教育」のユーザー数が、それぞれ152万人、143万人まで拡大するという。
同社シニアマーケットアナリストの渋谷 寛氏が、ワークスタイル変革等における需要の高まり、DXによる革新の有効性を、「国内クライアント仮想化市場予測、2017年~2021年」(JPJ41779717)にて解説する。