病院内SDNで防衛力と運用性アップ

昨今、医療・ヘルスケア分野のデジタルトランスフォーメーションが加速している。生命に関わるデータおよびプライバシーを扱うところには、最先端IT(情報技術)でデジタル化と最高レベルのセキュリティを実現する必要がある。

医療機関向けに、アライドテレシス株式会社と株式会社イードクトルは、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)による運用効率の向上、およびネットワークセキュリティの強化ソリューションを提供して行くことに合意したと発表。利用者の利便性を確保した動作ポリシーの設定や共通アカウント環境下におけるセキュリティ強化と高速ユーザー切替の実現など、部署ごとの特殊運用が多い医療現場で求められる要件に対応・サポートするという。

端末利用時に「いつ」「だれが」「どの端末を」の3つの情報を収集するとともにWindowsログオンと同等のセキュアな環境を提供する。 「記憶」「生体情報」「物理媒体」の組み合わせを利用環境に合わせて自由に選択できる二要素認証に対応、ローカルPCと仮想環境にまたがったシングルサインオンも実現可能である。イードクトルの医療機関向け認証ソリューション「Taikoban」に、ネットワーク運用管理にかかる工数/コストの削減、およびセキュリティの強化を実現するアライドテレシスの「Secure Enterprise SDN(SES)」を連携させることにより、次のような特長を提供する。

1.不許可端末接続防止とアクセス制御設定の自動化による運用効率の向上
2.生体認証によるなりすまし防止によるネットワークセキュリティの強化

両社は、今年10月までのサービス開始を目標に、共同開発検証を行っている。