カシャらく見積りは、タブレット端末のカメラ機能で撮影した自動車保険証券や車検証の内容を自動で読み取り、読み取った内容を保険料計算システムへ転送することで、見積りから契約手続きまでシームレスにペーパーレスで完了できるアプリ。
損保ジャパン日本興亜の代理店システム(SJNK-NET)からアプリを起動し、タブレット端末のカメラ機能で撮影した保険証券、車検証の画像データをAIの学習モデルを使ってデータ化。読み取ったデータは自動的に損保ジャパン日本興亜の補償内容に読み替えられる。また、SJNK-NETへ送信することで自動車保険の見積りを作成でき、そのまま画面を見ながらペーパーレスでご契約手続きまで完了するという。
今回のAI学習、画像認識は、2017年6月29日発表のSOMPホールディンググループ専用AI工場「エッジAIセンター」で実施する。
損保ジャパン日本興亜によると、これまで代理店では新規顧客が加入している保険の補償内容を、同社の補償に読み替えて代理店システム(保険料計算システム)へ入力するため、最適な補償内容の提案までに時間を要し、顧客を待たせることがあったという。今回開発したアプリによって、保険証券の内容確認から見積り提示までの時間が大幅に短縮され、顧客を待たせることなく一連の手続きを完了するという。また、代理店の募集に関わるプロセスが削減され、代理店の生産性向上が期待できると説明する。
同社で実施したPOC(実証実験)により、ディープラーニング(深層学習)を取り入れた画像認識AIを活用することで現状の課題を解決できることを確認したため、アプリ開発に至ったという。
損保ジャパン日本興亜では、2017年8月にiPad用アプリを提供開始し、年度内にWindows Tablet、Android用アプリを順次リリースする予定。