AIを悪用した犯罪が起きると不安視する人は4割――ジャストシステムが調査

株式会社ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した「人工知能(AI)&ロボット 月次定点調査(2017年6月度)」の結果を発表した。

調査は2017年6月にセルフ型ネットリサーチ Fastaskで実施された。調査対象は、15歳~69歳の男女1,100人。

アンケート調査の項目は、以下の通り。
・人工知能(AI)という言葉をどの程度、知っていますか。
・人工知能(AI)を活用したサービスについて、利用状況を教えてください。
・人工知能(AI)を活用した自動運転車に期待していますか。
・医療現場への人工知能(AI)活用に対する考えを教えてください。
・人工知能(AI)を活用した音声アシスタントの利用状況を教えてください。
・人工知能(AI)を活用したスマートスピーカーの認知度を教えてください。
・医療関連の各職業が将来人工知能に置きかわるかについて考えを教えてください。
(医師/薬剤師/看護師/救急救命士/歯科医師/歯科技工士/医療事務/歯科助手/MR など)
・飲食関連の各職業が将来人工知能に置きかわるかについて考えを教えてください。
(栄養士/調理師/パティシエ/板前/シェフ/寿司職人/和菓子職人 など)
・人工知能(AI)の発達による暮らしの利便性向上について、期待度合いを教えてください。
・人工知能(AI)の発達によるリスクや不安について考えを教えてください。

この調査によると、AIを活用した「スマートスピーカー」の認知率は約4割で、半数以上が「AIによる暮らしの利便性向上に期待」するという結果になった。また、7割近くが「AIやロボットで、人材不足を解消できる」と回答し、4割以上が「将来、AIを悪用した犯罪が起こる」と不安視していることが分かった。

将来、AIやロボットに「置きかわってほしくない」という回答がもっとも多かった医療系の職業は「救急救命士」(52.1%)で、次いで「医師」(48.8%)となった。また、飲食系の職業で聞いてみたところ、「置きかわってほしくない」という回答がもっとも多かったのは「和菓子職人」(55.7%)で、次いで「板前」(55.3%)という結果だった。

また、集計データとしてまとめた全84ページの調査結果レポートを、Marketing Research Campの自主調査レポートページ(https://marketing-rc.com/report/)から、無料でダウンロード提供している。