現場ではセールス活動に徹したい。その前後でさまざまなアクション、確認や記録とか報告タスクがあるにしても、いわゆる事務作業に時間を取られるのは嫌だという人がほとんどだろう。彼彼女の目標は会社のそれと同じく、売上増にある。
営業組織の生産性を上げるために情報技術(IT)を活用する、SFA(Sales Force Automation)を導入するケースがあるが、営業時間を情報入力に割いてはいては意味がない。といって、夜間早朝にそれをしていては働き方改革が進まない。
移動中や隙間時間に情報を入力できれば――と、クラウド型SFAを提供する株式会社マツリカはモバイルアプリを開発。G SuiteやOffice 365との連携が可能で、営業現場の顧客に対する活動履歴を残すことにより、営業活動の確認や分析、ナレッジの共有を行うことができる、AI搭載営業支援ツール「Senses(センシーズ)」のApple iOS版をリリースした。
Sensesはもともと、スケジュールやメールを自動で同期できる、上記のようなメジャーサービスとの連携機能をユーザーから高く評価されていた。そして、これをiOSアプリにする際、アポイントの直前でも顧客の情報を閲覧できる機能を追加し、商談の結果をアプリから簡単に入力できるよう実装していて、営業組織のナレッジ蓄積と活用を支援するツールになったという。
アクションに設定されているコンタクトから通話を行った際には、その開始・終了時間が自動的に記録される。通話終了後、通話の実施結果入力を促すメッセージが通知され、情報の入力・共有漏れを防ぐことができるようになる。スマホアプリはAndroid端末向けのものを年内リリースを目標に開発中であり、iOSアプリは今週、東京ビックサイトで開催中の第4回営業支援EXPOにて見られるとのことだ。