NTT Comグループ、企業向けコンテナサービスの提供に向けて協業
同協業を通じて、NTT Comのクラウドサービス「Enterprise Cloud」のメニューとして、2017年10月に大規模企業向けに閉域網で接続可能なプライベートコンテナサービスを提供開始する。また、2017年内にNTTPCのクラウドサービス「WebARENA」のメニューとして、中堅・中小企業向けパブリックコンテナサービスを提供する予定。
デジタルトランスフォーメーションの進展により、企業におけるコンテナプラットフォームソフトウェアの開発・検証、本番環境での利用の増加が見込まれている。その一方で、コンテナ環境は運用管理が難しく、セキュリティへの対応も不安視されている。
こうした中、Rancher Labsのソフトウェア提供や技術支援の下、NTT ComとNTTPCがDockerコンテナ管理ソフトウェア「Rancher」を活用したDockerコンテナサービスをクラウド形態で提供。これにより、企業が迅速かつ容易にセキュアなコンテナ環境を利用できる企業向け「Private Container as a Service」を構築する。また、Rancher Labsでは、国内初のクラウドサービスプロバイダー向けのソフトウェアライセンスモデルを開発し、提供する。
企業向けプライベートコンテナサービスでは、Rancher Labsが提供するDockerコンテナ管理ソフトウェア「Rancher」を利用することで、Dockerコンテナおよびホストを管理・運用可能。Rancher Labsが提供するDockerコンテナ管理ツール「Cattle」に加えて、Google社などが開発を進める「Kubernetes」も利用できる。また、Rancherコミュニティが提供する、多種多様なカタログを利用し、複数コンテナから構成されるシステムを構築可能。その他、コンテナ実行環境の管理とサポートを提供、「Enterprise Cloud」メニューと連携する機能などを備える。NTT ComグループとRancher Labsは2017年7月に大手製造企業のIoT基盤の実証・評価を実施する予定。