発電し、電力を売る事業者にとって、売電値を常に測ることは経営の要だろう。
日々刻々変化する状況を営業戦略に活かす、計量器は、スーパーやコンビニのPOSレジに等しい。
スマートメーターとHEMS(家庭向けエネルギー管理システム)やBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)のゲートウェイ機器を接続するBルート。これをとおして収集できるデータを活用することで、省エネ化やデマンドレスポンスへのきめ細かい対応ができると期待されている。システム基盤をワンストップで提供する「IIJスマートメーターBルート活用サービス」において、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)はきょう、発電事業者が売電状況を分かりやすくモニタリングできる画面を搭載した「発電事業者パック」を、今月18日より提供開始すると発表した。
IIJスマートメーターBルート活用サービスでは、低圧スマートメーターのBルートからデータを取得・活用するために必要なゲートウェイ機器、端末の集中管理システム、および収集データの管理システムをまとめて提供し、収集データ等をモニタリングする管理画面を実装している。同画面は従来、電気小売事業者向けの設計となっていた。ゆえに今回、太陽光などの再生エネルギー発電事業者やO&M(オペレーション&メンテナンス)事業者が売電状況を分かりやすくモニタリングできるよう最適化した管理画面を提供するという。
発電事業者パックでは、標準で60秒ごとに売電状況が表示され、売電料金の概算が確認できる。ほかに、日別のピーク売電力値(W)をグラフとともに表示する画面や、発電所ごとの売電状況を横断的にリストおよびグラフ表示する機能も備えていて、今年度中には、気象情報表示やアラート通知機能が追加される予定だ。