テクノロジー機器依存は10代と高所得者に多い傾向――GfK調査で明らかに

マーケティングリサーチ企業であるGfKは、17カ国、2万2,000人のインターネットユーザーを対象にテクノロジー機器依存について調査を実施。その結果を2017年7月に発表した。10代と高所得層がテクノロジー機器に依存する割合が高い傾向にあることが分かった。

世界17カ国の2万2,000人に「テクノロジー機器(携帯電話、パソコン、テレビなど)を使用しない時間を設ける必要があると分かっていても、そうすることが難しい」と思うかを尋ねた。その結果、グローバルでは「テクノロジー機器を使わない時間を設けることが難しい」と回答した人が34%で、「難しいと思わない」(16%)より多いことが分かった。
GfKによると、この傾向は性別では大きな違いはなく、年代別で顕著な違いが見られたという。「テクノロジー機器を使わない時間を設けることが難しい」とした割合は、若い年代ほど高くなり、60歳代以上では15%であったのに対して、15~19歳では44%に上った。

所得層で分けてみると、高所得層(上位4分の1)は「テクノロジー機器を使わない時間を設けることは難しい」が39%、「難しいと思わない」が11%となり、他所得層よりテクノロジー機器に依存する人が多いことが明らかになった。

国別にみると、「テクノロジー機器を使わない時間を設けることは難しい」とした割合が最も高かったのは、中国で43%。ブラジル(42%)、アルゼンチン(40%)、メキシコ(38%)と続いた。ラテンアメリカの国々もテクノロジー機器に依存する人が多いことが分かった。一方、ドイツやオランダでは「テクノロジー機器を使わない時間を設けることが難しい」が20%未満、「難しいと思わない」が30%以上となり、テクノロジー機器と距離を置くことに抵抗がない人の方が多いという結果になった。

日本の回答状況としては、 「テクノロジー機器を使わない時間を設けることが難しい」が17%で、「難しいと思わない」(15%)をやや上回った。年代に分けてみると、若い年代ではテクノロジー機器に依存する割合が高く、「テクノロジー機器を使わない時間を設けることが難しい」との回答は、15~19歳、20歳代では24%に上った。また、30歳代以上ではグローバルで見られたような年代による大きな違いはなかった。