AIの知能指数を活かすところでは

人工知能(AI)のそれは4,000くらいだとか、近い将来に10,000を超えると言われている。

IQは、答えを見つける速さの指数だから「賢さ」と同義ではない。けれど天才と言われる人の20倍超の能力を使わない手はないだろう。

企業においてAIの活用が業績を左右しているという。アクセンチュアは、AI活用によるイノベーションで有効戦略を持つ企業は、持たない企業よりも高い株主価値を生み出すことが明らかになった。一方、AI活用で近年高い実績を上げている大企業は、2割未満にとどまっていると発表。AI活用に成功している企業では、強力な社内イノベーションと社外との協業を推進することで、高い「AIQ(人工知能指数)」を獲得していることが判明――とした。

G20若手起業家連盟と共同で200社(フォーチュン・グローバル100を含む)を対象に、6年間にわたってAI技術の開発・活用の実態について評価。これら企業のAIQを測定するにあたり、AIの活用の度合いや投資状況に加え、社外パートナーとの協業状況について分析し、その結果を、発明AIQを縦軸に、コラボレーションAIQを横軸にして4象限で分類している。

調査の結果、「Boost Your AIQ: Transforming into an AI Business(AIQを磨け:AIビジネスへの変革に向けて)」によると、全体のわずか17%が「コラボレーティブ発明者」であり、過半数(56%)が「観察者」に位置付けられている。時価総額、債務残高、現金持高に基づいて測定したコラボレーティブ発明者の企業価値は、'13年以降平均4.2%上昇しているのに対し、それ以外の企業の企業価値の伸び率は2.3%にとどまっているとした。

アクセンチュア・リサーチの概算によると、企業が「観察者」から「コラボレーティブ発明者」に変わることで、その企業価値は平均で90%上昇すると推測されるとのことだ。