NRIと三菱地所ら、働き方改革と健康管理を支援する「クルソグ」を開始

株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は、三菱地所株式会社(以下、三菱地所)、一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会(以下、エコッツェリア協会)と共同でクルソグ実行委員会を組織。東京都大手町、丸の内、有楽町(以下、丸の内エリア)に勤務する就業者を対象として、「健康経営および働き方改革を支援するソリューションサービス(以下、クルソグ)」を2017年6月から4カ月間にわたって試験的に実施すると発表した。

健康経営とは、従業員の健康支援を通じて会社の益を生もうとする経営方針のことで、NPO法人健康経営研究会の登録商標。クルソグとは、QOL(Quality Of Life)の間に「Office Worker」をはさんだ造語である「Quality Of Office worker's Life So Good!」の略称。

クルソグは、丸の内エリアに本社もしくは営業所を構える企業の従業員を対象に、健康管理サービスを提供するサービス。クルソグ実行委員会において、NRIは、クルソグ参加者が使用するヘルスケアWebアプリ「WELL plus+(ウェルプラス)」を提供する。

2017年6月からの試験期間中、WELL plus+は各種ウェアラブルデバイスと連動して、体重や血圧、食事、歩数、睡眠時間など日常の健康に関する個々の就業者のデータを蓄積する。参加企業が提供する健診結果データなどを合わせてそれらの推移を可視化。また、推移の傾向を基にして、一人ひとりの健康状態に合わせて各種プログラムを案内する機能も備えている。

また、三菱地所は「運動」「食生活」などを切り口とした、健康増進施設や飲食店との連携イベント、各種セミナーやワークショップなどのプログラムを提供。NRIが提供するアプリなどのICTサービスと三菱地所が提供するエリアコンテンツを連動させながら、丸の内エリア全体を対象とする。エリアコンテンツとしては、スポーツジムやスパなどの健康増進施設、レストランやカフェなどの飲食店に加えて、丸の内ラジオ体操などのイベントが含まれる。

NRIによると、クルソグ参加者は可視化された自身の健康状態や活動状況を把握するだけでなく、健康増進に向けた意識改革・行動変容を行うことができるという。3者は、丸の内エリアの就業者2万人を対象目標に掲げている。