AI導入、15%超の企業が予算見込む

イヤフォンをし、スマートフォンを片手にスーツ姿の男性が話している。相手は近ごろ、ソフトウェアロボットである。

会議相手と部屋の確保をそれぞれの空き日時を確認して自動で行う。チャット(ロ)ボットに話しかけているのだ。

昨年FacebookがMessengerボットを紹介して以来、人工知能(AI)技術の活用ともあいまって、チャットボットはニュースなどの情報型、買い物支援型、旅行などの案内型、そして個人秘書型と特化しつつも、さまざまな分野で広がりをみせている。国内市場でなじみ深いLINEやSkypeでもボットが発表されている。

先月23日、30日に、「AI・チャットボットに関しての意識調査」を実施した。Webサイト製作で22年の信頼と実績を誇り、IBM Watson等の導入支援も行っている株式会社アイアクトは、チャットボットへの興味が約8割に高まっている結果を公表した。
カスタマーサポートなどを中心に、約半数の回答者が、チャットボットの利用を経験している。
気を遣う必要がなく、時間に制約されない点が評価されていて、チャットボット利用経験層はチャットボットに高い興味を持っている割合が多く、エンゲージメント形成よりも的確な回答を得られる実用性が重要視されているという。

そして、チャットボットサービスの基盤にもなるAIについては、既にAI導入を予算化している企業が15%以上、500万円以内の予算を見込んでいる企業が約4割だったとのこと。

自由回答では、「データ量の多い公共系サイトやオープンデータの使用ビジネスにもAIが使えそう。サイト検索以外にも活用できそう」、「LINEライブ上のトーク分析」、「AIの導入でWebサイトの改善や定型業務の効率化を図りたい」などといった声が寄せられている。