クラウドなどITを活用した働き方改革を実施、カブドットコム証券

カブドットコム証券株式会社(以下、カブドットコム証券)は、「デジタルトランスフォーメーションを後押しする抜本的な働き方改革」をテーマとし、「クラウドとテレワークを活用したIT主導での生産性向上」を目指す社内業務改革の取り組みを開始した。

カブドットコム証券では、社内業務におけるコミュニケーション・プラットフォームの刷新を中心に、積極的にクラウド基盤やクラウドサービスを活用し、社内外の業務の効率向上を図る。各種最新デバイスを活用しテレワーク(リモートワーク)環境を拡充し、業務のテジタル化や自動化による生産性の向上を推進。業務改革としてデジタルトランスフォーメーションを軸足とした働き方改革を目指す。

具体的には、自社データセンターに配置していた社内業務向けIP-PBX環境を、SaaS/ASP型で提供されるKDDIのクラウド型PBX「KDDI 仮想PBXサービス」に代替。通話録音が必要とされる内部管理基準を満たしつつ、モバイルデバイスに「au iPhone」を利用したKDDIのパケット通信網の活用を主軸に、音声コミュニケーションの改善を図る。

また、ビジネスチャットツール「Slack」を、社内のコミュニケーション・チャネルとして採用することを検討。業務上の運用基準を明確化した公式のチャット用チャネルを設けることで、社内外との即時性が高いコミュニケーションの改善を図る予定。

さらに、モバイルPCデバイスである「Microsoft Surface Pro」をテレワーク環境でのリファレンスモデルとして推進。「Windows 10 Enterprise」による高いセキュリティ水準での運用を実践する。クラウドオフィスの推進に加え、ロボットによる業務の自動化を行うRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)も活用する。ペーパーレスによる印刷費の20%削減、会議時間の20%削減の他、残業時間削減などを目指す。

社内情報の共有と業務プロセスの機械化を推進するための情報共有ポータルとして、ディサークル株式会社の「POWER EGG 2.0」を採用。このポータルのPoC(Proof of concept)として、「Microsoft Azure」による検証環境の早期立ち上げを実施した。今回のPoCでは、Microsoft Azureを利用したIaaSクラウド、アプリケーションゲートウェアによるファイアウォールやバランサー機能、「App Service」などのPaaSクラウドを利用することで、実質3日という短期間で環境を構築した。

また、顧客のアクティビティや経営状況を解析するために、ビジュアル分析ソフト「Tableau」を業務で積極的に活用し、社内情報の可視化を推進するなどの施策を実施するという。