大日本印刷、デジタルマーケティング事業の運用支援体制を強化

大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、デジタルマーケティング事業の拡充に向けて、りらいあコミュニケーションズ株式会社(以下、りらいあコミュニケーションズ)と協業を開始し、マーケティングオートメーション(MA)の運用支援サービスを強化する。

DNPは、通販や流通・小売業、金融などの多くの企業向けに、マーケティング戦略の立案やMAツールの導入、データに基づくプロモーション施策の実行・運用、BPO(Business Process Outsourcing)サービスまで、デジタルマーケティングに必要なサービスをワンストップで提供してきた強みを持っている。

りらいあコミュニケーションズは電話を活用したテレマーケティングに取り組み、BPOサービスなどの業務で培った、業務分解のノウハウや人材の確保・戦力化に強みを持っている。

現在、企業と生活者や社会との間の豊かなコミュニケーションを実現するため、デジタルマーケティングが活用され始めている。特に、顧客の獲得につながるマーケティング業務を、システムやツールを用いて自動化・最適化するMAの日本の市場規模は高い成長が続くと見込まれている。その一方、MAツールを導入したものの、運用する人材の確保が困難なため、効果的に活用できていないという課題を多くの企業が抱えていた。

今回、両社の強みを活かし、顧客企業におけるMAの運用課題を解決し、企業の成果につながるデジタルマーケティングを支援する。具体的には、両社でMA運用業務を分解し、高度な判断やスキルが必要な領域と、標準化が可能な領域で、顧客企業向けに配置する人材を最適化したチームを編成し、マーケティング施策の効果を最大化する。両社の体制を強化することで、MAツールの導入だけでなく、これまで対応が難しかった既に導入済みのMAツールの運用を支援する。

DNPとりらいあコミュニケーションズは、MA導入・運用の協業により、2021年に両社で約50億円の売り上げを目指す。また、協業を契機にデジタルマーケティング支援事業においてMA運用の後工程に当たる施策を実施し、マーケティング/BPO領域の強みを活用。両社で約200億円の売り上げを目指すと説明する。