クラウド連携、スモールビジネス経営も支援

あらゆるモノがネットにつながるIoTやそれが生み出すビッグデータ、人工知能(AI)など、先端技術と高度なデータ利用が可能になりつつある今、ビジネスにおける情報資産活用の重要性が増している。

2017年6月14日

スモールビジネスにおいては、部署や担当者ごとに独立したシステムや表計算ソフトを用いてデータ管理を行っていることが多くあり、会計データを一元管理できていないため、それぞれの情報を集計、転記、加工するプロセスの中で、入力の二度手間や転記ミスなど、業務負担や正確性の担保が課題となっている。リアルタイムに会計データを取得し、管理会計の体制を構築していくサービスに対するニーズが高まっているという。
freee株式会社とウイングアーク1st株式会社は、「クラウド会計ソフト freee」とクラウドBI・帳票サービス「MotionBoard Cloud」「SVF Cloud」のサービス連携などでの協業開始を発表した。

予実管理やセグメント別損益管理のリアルタイム化による未来予測や経営改善、バックオフィス業務の生産性向上を支援するという。協業スキームには、「管理会計の体制構築を支援するサービス連携」、「帳票出力を効率化、freeeから自由度の高い帳票作成が可能になるサービス連携」、「販売パートナーシップの締結」、「スモールビジネス向け共同セミナーの開催」が含まれている。
クラウドERPのコンセプトのもと、昨年5月に中堅企業向け基幹システム市場へ本格参入し、今年3月には内部統制に対応した「エンタープライズプラン」をリリースして、上場企業にも対応可能なバックオフィスツールの開発を進めてきたfreeeと、帳票基盤ソリューションや、会計データを自動集計して様々な角度で閲覧・検証できるビジネスインテリジェンス(BI)ツール、第三者データ提供サービスも展開するウイングアーク、それぞれの持ち味を融合させた形である。

両社共催セミナー第一弾は7月28日(金)、「クラウドAIを活用した経営の未来予測と管理会計」と題して、税理士法人福島会計の小島央生氏を特別ゲストに、東京都品川区の五反田ファーストビル9Fにて開催される。