脅威検知、拡散と通信のブロックをワンストップで実現

英国の病院やドイツの鉄道会社、スペインの通信会社など、世界150ヶ国に被害を及ぼしたランサムウェアに恐怖したのは、つい3週間前のことだ。多数の大学生がその被害に遭い、一部店舗でデジタル決済機能が停止した中国では赤色警報が発令された。同ランサムウェアと出所を同じくする新たなマルウェアが、いまも世界のどこかで作られていている。

それは、幸いにも今回大きな被害を免れた、日本をターゲットにしているかもしれない。
複雑化する標的型攻撃やランサムウェアなどの複合型の高度な脅威の増加に伴い、脅威の防御策に加え、高精度の検知・感染端末の迅速な隔離対策が急務だという。デジタルアーツ株式会社(証券コード2326)は、エンタープライズITユーザーの「つなぐ・まもる・つかう」を支援するネットワークのスペシャリスト集団――アライドテレシス株式会社との共同開発検証を発表した。

全国の企業・官公庁7,300団体以上、学校・教育機関31,000校以上に導入実績があり、情報漏洩防止と内部統制を推進する同社のWebフィルタリングソフト「i-FILTER®」」と、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)技術をエンタープライズ市場に適応させ、企業向けアプリケーションとネットワークを連携/連動させることにより、ネットワーク運用管理にかかる工数/コストの削減、およびセキュリティ強化を実現するアライドテレシス社のソリューション「Secure Enterprise SDN(SES)」とを連携させ、柔軟性の高い"Software-Defined"ネットワークのセキュリティを盤石にする。

共同ソリューションは、マルウェアに感染した端末からの『脅威情報サイト』への通信を検知した際に、「SES」にメール通知し、エッジスイッチにて対象端末を遮断・隔離することが可能になり、脅威の検知から拡散防止、通信のブロックまでをワンストップで実現できる、より強固な情報漏洩ソリューションの提供を実現。通信遮断のメール通知は「i-FILTER」側でユーザーが設定し、検疫隔離ポリシーを自由に設定することが可能とのことだ。

今年7月の提供開始を目指している。