98%、SNS画像やアドバナーから特定物体を検知

我が社のバッグを持った人を探せ! 渋谷のスクランブル交差点、投稿写真のなかにに何人いるか報告しろ! たとえばそんなふうに命令されたとき、人間はバッグを見分けられるが途方に暮れる。無数のSNS投稿画像を前に、マシンじゃないんだからと――。しかしそのマシン、コンピュータはバッグを見分けられずに青くなる。

(BP-Affairs編集部)

事態を過去のことにする発表がきょう、投稿監視・風評調査・ソーシャルリスニングのリーディングカンパニーであるイー・ガーディアン株式会社からなされた。

これまで、AIを活用したテキスト投稿監視システム「E-Trident」や東京大学と連携し業界初となる人工知能型画像認識システム「ROKA SOLUTION」を開発し、投稿監視で培ったビッグデータ解析ノウハウと掛け合わせることで、実用的なAIソリューションを提供してきた同社は、本日より、SNSやインターネット広告などの画像を人工知能(AI)により自動分析し、企業のマーケティングなどをサポートする「Kiducoo AI(キヅコウ エーアイ)」の提供を始めたのだ。

「Kiducoo AI」は、最新の物体検知アルゴリズムにイー・ガーディアンのAI技術を融合することで、SNSやインターネット広告などの画像データに含まれる要素を自動解析し、タグ付けすることができる画像内物体検知システム。画像に「何が写っているか」「どこに写っているか」の分析を得意とするため、特定のターゲットにとって何がトレンドとなっているか、特定のシーンで使用されている商品の傾向等を導き出し、マーケティングデータの収集に役立てることができるという。そして、インターネット広告などの画像解析により、広告クリエイティブ・配信先などを最適化するデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)をサポートするとのこと。

富士キメラ総研の『2016 人工知能ビジネス総調査』によると2020年1兆20億円、2030年2兆1200億円といった拡大を続ける、国内AIビジネス市場のニーズに応え、インターネット社会の課題を解決する新たなAIソリューションとして、画像内物体検知システム「Kiducoo AI」を開発したとイー・ガーディアン社はいう。