閉店ガラガラ!
通常営業の終了時には、漫才コンビ「ますだおかだ」の岡田さんのギャグを唱えながら下ろせばいい。始業時には爽やかな笑顔で開ければいい。シャッターは、電動ならボタンひとつで操作できるため、気合いを入れたり、ギャグを口ずさむ必要もなく、簡単に開け閉めできる。しかし災害などでの停電時、それはまったく容易でない代物になる。
倉庫などに設置されている大型シャッターなら、電動力を失ったとき人力で開閉する困難は尚更だろう。そこで――
物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジス(日本本社:東京都千代田区)は、文化シヤッター株式会社と、停電時に非常用電源で開閉可能な電動シャッターを共同開発し、特許を出願中であることを公表した。
商用電力を発電機用の電源に切り替える電源切替盤を内蔵した今回発明の電動シャッターは、ポータブル発電機等をつなげば、停電時でもシャッターを開閉することができる。物流施設の入居企業にとっては、災害等による停電時にもシャッターを稼働させ、荷物搬出などの事業継続が可能になるという。
プロロジスは、災害時における入居企業の事業継続をサポートするため、運営中施設に、非常用発電機やシャッターへの電源切替盤の設置を進めていた。この過程で、同社において設計や施工管理を担うコンストラクション・マネジメント部が、シャッター側部のガイドレールに電源切替盤を納めるアイデアを出し、文化シヤッター社に製品化を提案。昨年12月に製品化が実現し、5月15日より文化シヤッターが販売を開始――。そしてプロロジスは、今後開発する物流施設にこの製品を採用する予定とのことだ。