情報通信
スマートなゴミ箱は原宿表参道から――
家電製品や電気・ガス・水道メーターがネットにつながる「スマートホーム」、リビングルームで映画ビデオを借りたり買い物ができたり、キッチンでレシピを教えてくれる「スマートスピーカー」、そして、世界に先駆け官民で実現を目指している、「超スマート社会」(Society5.0)というものもある。
(BP-Affairs編集部)
日本はいま、あらゆるモノがネットにつながり(Internet of Things)、スマートになりつつあるらしい。
IoTクラウドプラットフォーム「Toami」を中心とした、IoT/M2M分野のソリューションやサービス提供に注力している日本システムウエア株式会社(NSW)と、より良い環境と美しい空間創りを行う分別回収コンサルタントのアートファクトリー玄株式会社は、スマートゴミ箱「BigBelly Solar(ビッグベリーソーラー)」を商店街振興組合原宿表参道欅会へ提供し、きょうから実証実験を始める。
「BigBelly Solar」は、太陽光発電機能を有し、そのエネルギーによる通信機能を搭載したCO2を排出しない環境配慮型ゴミ箱。IoT技術を活用し、携帯電話網を通じてゴミの蓄積状況をリアルタイムで発信する機能により、収集頻度や人員配置、ゴミ箱配置の最適化など、収集作業を効率化しコスト削減を実現する。
表参道の実証実験では、ゴミ回収・リサイクルの課題解決に向け、アートファクトリー玄とNSWが共同で「BigBelly Solar」を同地区の歩道2か所に設置。ゴミ箱内部のセンサーデータの収集・蓄積とゴミ圧縮機能による、大量ゴミの臨時回収などの収集業務の最適化や業務改善効果の検証、太陽光発電による連続稼働の検証を行うとのこと。
そして両社は、今回の実証実験を、IoTを使用したスマートシティのモデルケースとして活用し、創造的なIoT社会の発展に向け貢献していくという。