車のインパネにもアンドロイド現る!

自動運転技術、つながるクルマ(コネクティッドカー)の開発競争が過熱している。 クルマだから過熱ではなく、加速だろうか......などと考えている暇がないほどに、この分野では、さまざまな企業が「開発」を表明したり、「連携」を発表したりしている。きょう、北欧の国スウェーデンから新たな提携ニュースが届いた。

(BP-Affairs編集部)

同国に本社を置くプレミアムカーメーカー、ボルボ・カーズが、世界最大のテクノロジーカンパニーのひとつ、あのGoogleとの緊密なパートナシップを発表したのだ。賞を勝ち取ったことのある社内インフォテイメント(情報・娯楽)システムとコネクティビティソリューションの次世代版を、アンドロイドをベースに開発し、幅広いアプリやサービスへのアクセス提供を目指すという。システムは2年以内に新型ボルボで披露される予定とのことだ。

このパートナーシップは、ボルボのユーザーが車とどう関わるかに大きな変革をもたらす。グーグル、ボルボおよび他のアプリ開発者によって開発される膨大な数のアンドロイド・アプリが、車やその周りのコネクテッド・サービスや予報サービスなどを提供することになる、と同社はいう。
また、情報端末としての車の利用がますます注目される中、このボルボ・カーズとグーグルとの提携は、自動車業界とテクノロジー業界の連携の加速を反映。ボルボはスマートな提携こそが自動車業界の未来だと考えている。アンドロイドを基本OSとして利用することで開発のスピードや柔軟性が増し、ユーザーはコネクテッドカーの車内でのサービスを自由にカスタマイズすることが可能になるとした。

パートナーのグーグル社、アンドロイド・エンジニアリング担当副社長のパトリック・ブレイディ氏は次のように述べたという。
「われわれはボルボと提携し、次世代コネクテッドカーにアンドロイドをそなえることにわくわくしている。このパートナーシップは、多機能インフォテイメントプラットフォームと、アンドロイドアプリおよびグーグルサービスのリッチなエコシステムとを通じて、ボルボ・ドライバーによりシームレスな体験を届けるチャンスをわれわれに与えてくれる」

――つながるクルマの本質はネットにある。そのネット上と、モバイルOSおよびサービスで強烈な存在感を示しているGoogleとの提携なのだから、よりいっそうわくわくしているのはボルボ・カーズ社と、その日本法人に違いない。